Case Study

板金加工における絞り加工とは、1枚の板に圧力を加えることで凹ませ、容器状の製品を成形することです。板に圧力を加えることを「絞る」ということから、絞り加工と呼ばれます。絞り加工には、その形状から、深絞り、張出し、伸びフランジ、曲げなど種類があり、複雑な絞り加工はこれら様々な形状が組み合わさっています。

試作時から量産品と同等の絞り加工を行いたいけれど、切削金型を製作するとコストがかかるという課題があります。当社では金型レスで複雑形状の絞り加工を実現いたします。試作、1点からご相談ください。
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業界:自動車電装品、OA機器、通信機器

03

ロット:1個~

02

素材:鉄、アルミ、ステンレス

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精度: 深さ交差 ±0.1

絞り加工のメリット

絞り加工は、量産においては大きなメリットがあります。絞り加工で実現できる形状は容器状ですが、これを切削加工で削り出そうとすると非常にコストがかかるからです。

切削加工と比較した際の絞り加工のメリット

  • 短時間で成形が可能
  • 大量生産が可能
  • 材料コストが安い

しかし、試作で絞り加工を実現するために金型を製作してはコストがかかるため、積層型による絞りや溶接で絞り形状を実現します。

金型を使用せず複雑な形状を実現する絞り加工

積層型による絞り加工

平板を積み上げて積層型を製作する「積層金型技術」により、高額な切削金型を製作することなく複雑な絞り加工を実現いたします。

積層金型を用いた製作の流れ
1.絞る前のブランク材を製作し、積層金型をプレス機にセット
2.積層金型で絞り加工
3.絞り加工後にレーザーで穴加工などを行います
4.外形を切断します
このようにすsることで歪みのないブランク材が完成します。
5.ベンダーやタップ加工を行い完成

溶接による絞り形状の実現

形状によっては、積層型で絞るよりも、溶接でパーツをつなぎ合わせた方が速く・安価な場合があります。形状確認のみで良い場合は溶接が一つの選択肢になります。
絞り板金
金型レスで絞り板金
高さの低い絞り加工
絞り加工