2021年 1月13日 日刊工業新聞に掲載いただきました。
金属の切削加工 内製化
ミューテック35、納期短縮
ミューテック35は、金属切削加工を内製化し、主力の精密板金と合わせた試作向け部品製作の納期を3-5割短縮する。同加工内製化にあたり、コンピューター数値制御(CNC)旋盤などを導入した。同社は産業用ロボットやインフラ関連など多分野の試作部品を手がけており、短納期対応を磨き、顧客ニーズに応える。総投資額は約3800万円。導入したのはオークマ製CNC旋盤「LB3000EXⅡ」。金属切削加工向けでは2020年6月にファナックのロボドリルを導入済み。1月には3次元測定器の中古機も導入する。溶接機などを含む本社工場の稼働装置は34台となり、切削・板金・品質保証といった一貫体制が整う。
従来、金属切削加工は外注していた。内製化により生産効率の向上が図れることから、月間2000件だった受託が加工案件を21年から2200件に引き上げる。谷口社長は「迅速な見積もりと短納期対応、融通がきくという強みを訴求していく」という。人員はロボドリルの熟練者ら新たに2人を採用した。
ミューテック35の20年5月期売上高は約3億7000万円。5月末にプレス・金型部門を分社化しており、今期は同部門の売上高6000万円を今回の金属切削加工内製化による受注増で補完する。